Canva Design Model 検証レビュー デザインの会話型生成時代へ

こんにちは。会話でチラシが完成する“AIデザイン時代”のはじまったと感じている講師の小村です。
今回は、2025年11月のCanvaアップデートで話題になっている「Canva Design Model(キャンバ・デザインモデル)」を実際に試してみました。


目次

Canva Design Modelとは?

Canva Design Modelは、「指示文(プロンプト)」を入力するだけでデザインを自動生成してくれる新しいAI機能です。
これまでのようにテンプレートを選んで編集するのではなく、「何を作りたいか」を言葉で伝えるだけで、レイアウトや配色、フォントまで提案してくれます。

たとえば、今回私は以下のような指示を出してみました。


実際に試してみたプロンプト内容

「ENGAWA SALONというCanvaの勉強会のチラシを制作してください。日時は2025年11月23日13:30からです。キャッチコピーを考えてください。文字量や画像枚数に応じて自動でグリッド調整や余白設計をしてください。パステルカラーで、丸ゴシック体、またそれと相性のいいフォントで構成してください。勉強しているような画像をいれ、日付を目立たせたいです。」


実際の結果

・「ENGAWA SALON」の文字と日付はしっかり目立つ構成
・カラーは指定どおりの柔らかいパステルトーン
・勉強している人物の画像も挿入済み
・余白や文字量のバランスもきれいに自動調整

チラシとしての体裁は十分整っており、指示の意図を理解してデザイン化している点はかなり優秀に感じました。
好みは分かれる部分もありますが、「条件の指示がそのまま形になる」体験は、まさにAI時代のデザインだと実感します。

プロンプトを打ち込むだけで4案提案
ノートパソコンではない画像も。
追加でプロンプトを入れたものは日付がなくなっているものもありました。

改善が必要だと感じた部分

「ノートパソコンを使っている人物のイラストを追加して」と追加指示を出したところ、思ったような素材が出てこない、日付が反映されていたのになくなった点です。
おそらく素材検索や生成範囲の精度にはまだ課題がある印象。
しかし、これも今後のAI学習で確実に改善されていくでしょう。


Canva Design Modelの特徴まとめ

機能内容
レイアウト自動最適化文字量や画像枚数に応じて余白・配置を自動調整
トーン&フォント提案指定キーワードに合わせた配色とフォント構成を自動生成
対話型ブラッシュアップ「ここをもっとシンプルに」などの指示に即応して再提案
複数案比較デザイン案を複数提示し、分岐案の比較が可能
学習機能修正内容を学習し、ユーザー好みに最適化していく

使ってみて感じたこと

メリット注意点
アイデア出しが驚くほど早い指示が曖昧だと意図と違う結果になりやすい
初心者でも“それっぽい”デザインが完成オリジナリティはやや薄めになる可能性あり
会話形式で修正できて時短指示文(プロンプト)の精度が重要
全体のトーンが統一されやすい素材選びの柔軟性は今後に期待

デザインの未来を感じた瞬間

これまで「テンプレートを探す」→「修正する」→「整える」だった工程が、
「話しかけるだけで完成」する未来がもう目の前にあることを実感しました。
ただ現状はテンプレートを探して変更していくほうが早いと思いました。ただ・・・

これが本格的に普及すれば、

  • デザイン初心者でも“即戦力レベル”のチラシが作れる
  • 小規模事業者の広報やイベント告知が格段に早くなる
  • デザイナーは“仕上げと発想”に専念できる

というように、話しかけるだけで完成」するデザイン時代へのシフトが起きるかもしれないな、と感じました。


次回のENGAWA SALONは 11月23日(日)松阪市公民館 にて開催予定です。
「Canvaをもっと使いこなしたい」「動画やアニメーションに挑戦したい」方は、ぜひこちらからお申し込みください。お待ちしています。
(※この記事は2025年11月時点の情報に基づいており、詳細はCanva公式サイトをご確認ください)

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

Haruki Komuraのアバター Haruki Komura bz spring 代表

看護師として勤務を続けながら、独学でWebやデザインに挑戦中。現在は写真・動画制作を軸に、撮影した素材を活かしたホームページを制作。2023年9月「biz spring」として開業し、半年で50本以上の動画を制作。「名古屋職業訓練校のウェブデザインコース」で講師として勤務、現在は「三重WordPressミートアップ」ではオーガナイザーとして活動を行う。

目次