Canvaで知っておきたい「RGB」と「CMYK」:カラープロファイルの話

こんにちは、ENGAWA SALONの小村です。


前回のブログでCanvaでは「PDF(標準)」と「PDF(印刷)」を選択可能できること。カラープロファイルが選択できるため名刺やチラシは「印刷」がおすすめです。とお伝えしました。今回はそのことについて深堀していこうと思います。

デザインをしていると必ず耳にするのが「RGB」と「CMYK」というカラープロファイル。ちょっと専門的に聞こえますが、実はデザインをどこで使うかによって選び方が大きく変わります。今回はその違いを、できるだけわかりやすく整理しました。


目次

RGBとは?(デジタル用に最適)

RGBは「赤(Red)」「緑(Green)」「青(Blue)」の光を組み合わせて色を表現する方式です。スマホやパソコンの画面は光を発光して色を出しているため、とても鮮やかに見えるのが特徴です。

特徴
・発色が明るく鮮やか
・画面表示に強い
・印刷すると色が沈むことがある

おすすめ用途
・InstagramやFacebookなどのSNS投稿
・Webサイトの画像やバナー
・プレゼン資料


RGBはスマホやパソコンの画面で見るときに最適

CMYKとは?(印刷に最適)

CMYKは「シアン(Cyan)」「マゼンタ(Magenta)」「イエロー(Yellow)」「ブラック(Key plate)」のインクで色を表現します。印刷物は、インクで紙に色を乗せ、それを光が反射して目に届く仕組みです。

特徴
・印刷に忠実で安定した仕上がり
・RGBよりも落ち着いた色合い
・画面で見ると少し暗く見えることがある

おすすめ用途
・チラシやフライヤー
・名刺やショップカード
・パンフレットや冊子


CMYKは印刷物のときに最適

ありがちな失敗:「画面と印刷の色が違う!」

「印刷したら色が沈んでる…」という経験はありませんか?
それは、RGBで作ったデータをそのまま印刷に回してしまっているからかもしれません。

  • RGBは光の色なので、とても鮮やかに見える
  • 一方CMYKはインクの色なので、紙に乗せると鮮やかさが落ち着き、暗く感じることがある

つまり、同じデータでも「RGBで作ったものを印刷すると、イメージと違う仕上がりになる」ことがあるのです。

印刷用データを作るときはRGBではなくCMYKに変換して作るのが基本です。


Canvaでの活用ポイント

Canvaでデザインを作るときは基本的にRGB表示ですが、印刷に出すときは「PDF(印刷)」を選ぶことでCMYK前提の保存が可能です。名刺やチラシなど、印刷物は必ずこちらを選びましょう。


まとめ

  • 画面で使うデザインは → RGB
  • 印刷で使うデザインは → CMYK
  • 色ずれを防ぎたいなら、必ずCMYKで作成・保存

ちょっと意識するだけで「画面と印刷の色が違う!」という失敗をぐっと減らせますよ。

次回のENGAWA SALONは、2025年9月27日(火)13:30〜 松阪公民館 講座室4 にて開催予定!
ご参加希望の方は、ぜひこちらからお申し込みください
皆さまとまた楽しく学べることを楽しみにしています。

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この記事を書いた人

Haruki Komuraのアバター Haruki Komura bz spring 代表

看護師として勤務を続けながら、独学でWebやデザインに挑戦中。現在は写真・動画制作を軸に、撮影した素材を活かしたホームページを制作。2023年9月「biz spring」として開業し、半年で50本以上の動画を制作。「名古屋職業訓練校のウェブデザインコース」で講師として勤務、現在は「三重WordPressミートアップ」ではオーガナイザーとして活動を行う。

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